創造的に生きる方法、知りたくないですか
創造性を阻まれている私たちは、自分自身を容赦無く批判しがちである。
仕事が多忙であることや家庭の事情、年齢など様々な理由で創造的な生き方なんてできないと感じている人は多いのではないでしょうか。
しかし本来創造的に生きるとは自分を表現することであり、決して一部の天才たちだけが名乗ることのできる生き方ではありません。
創造的に生きることを困難に感じる人は、自分の中に潜む完璧主義に言いくるめられてはいませんか?
そしてどこからか不意に聞こえてくる「自分を否定する声」に惑わされていませんか?
書籍紹介
そこで今回紹介する本はこちら
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」
著者:ジュリア・キャメロン 訳者:菅 靖彦 サンマーク出版
長年アーティストとして活動してきた彼女の、数十年に及ぶワークショップでの経験をもとにまとめられた一冊です。
私はこの本を読んで、創造的な生き方に対して無意識にそのハードルを高くしてしまっていたのだと気づくことができました。
この本を読んで少しでも多くの方が自分の創造性に気づき、これからの人生をもっと充実したものにして行けるように、私なりの解釈を付け加えながら紹介させていただきたいと思います。
YouTubeショート 【レコメンそじぼ】
私のYouTubeチャンネル『レコメンそじぼ』でも、本作品を紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
私たちは創造性を妨げられて生きてきた
同時にそんな自分を否定する言葉もふりかかってくる。
遅すぎる、単なるエゴだよ、夢なんか見ずに良識を持て、といった類の妬みの言葉だ。
自分の創造性を曝け出すことの恥ずかしさに耐えられなかったり、みっともない自分という現実を直視できず、仕事にしがみついている人も少なくないのではないでしょうか。
かくいう私もその一人です。
多忙な現代社会において、実は自分の中の創造性に悩んでいる人は多いのではないかと思います。
「恥ずかしい」「みっともない」という否定の言葉を自分にぶつけるのは、自分を肯定することよりも実は簡単なことです。
筆者はこの「自分を否定する声」を検閲官と称し、私たちの創造性を妨げる根源だと説明した上で、それは決して真実の声ではないということを学ぶ必要があると警告しています。
重要となる2つのツール
創造性とは人間の本性である。
ある意味で、私たちは創造的な生き物なので、私たちの人生そのものが芸術作品になるのだ。
この本では序文から、私たちは創造性からできており、人生そのものが芸術作品になると言っています。
本当に必要なのは世間体や見栄など、様々な理由で失われてきた創造性を回復させることです。
この本はいくつか具体的な事例を示しながら、創造性を回復させるための方法やツールを12の項目に沿って紹介していく内容になっています。
その中でも「モーニングページ」と「アーティストデート」は重要なツールになっていますので、簡単に説明しておきたいと思います。
・モーニングページ
心に浮かんだことをノートに書いていく、「脳の排水作業」です。
モヤモヤした気持ちを朝一番にノートに書き出して、脳の排水処理をします。
私はできるだけペンを止めずにスラスラと思うがままに書き出しています。
拙い文章や少しばかり汚い言葉も気にせずそのまま書いていき、おおよそ30分を目安にこの作業を行っています。
もやもやした気持ちを文字にして排水することで、ネガティブな思いを断ち切る効果があり、この作業が終わると1日を気分よく始めることができます。
・アーティストデート
文字通り自分の中のアーティストとデートをすることです。
自分の中の遊び心を忘れないよう、自分と親しむ時間を捻出していきます。
時間や場所は問わず、自分の行きたいところやしたいことを一人で計画し、一人で実行するだけです。
懐かしい場所を訪れたり、思い出のお店に入ってみたり、自分が喜びそうなことを1週間に1度行っていきます。
アーティストデートを行うことで、視覚・聴覚・触覚といった様々な感覚が自分の創造性を刺激してくれます。
何かしら心に訴えてくるものがあると思いますので、その時湧いてくる感情やささやきにしっかりと耳を傾けてみましょう。
私の中のアーティストチャイルド
自分の中の、まだ幼児であるアーティストチャイルドを見出し、守ってやってほしい
アーティスト脳に活力を与えて、自分のやりたいことを始めようとする時、上手くいかないことや情けないといった気持ちが生じてくるかもしれません。
そんな時に自分を一流のアーティストと比べたり落ち込んだりしていると、自分の中の検閲官は喜んで登場して耳元で否定の言葉を捲し立ててくるでしょう。
最初からうまくいく人なんていないのだと、等身大の自分を受け入れてワクワクする気持ちや興味の赴くままに創作活動を続けていきましょう。
嘘をついたり背伸びをするなどの行為は自分に義務を与えてしまい、手をつける全ての物事への興味を失わせてしまいます。
自分の中に眠る、まだ小さな創造性(アーティストチャイルド)を守り、大切に育てていきましょう。
そういったことを積み重ねていくうちに、毎日をもっと創造的に生きたいたいという前向きな気持ちが芽生えてくるはずです。
まとめ
作品を生み出せるようになろうがなるまいが、同じように歳をとる。さあ、さっそく始めよう。
この本の中で出会い、私が大切にしている言葉です。
人が自分自身の創造性を引き出すのに遅すぎるということはありません。
一度きりの人生ですから、後悔のないように生きたいですね。
私も忙しさにかまけてばかりではなく、自分自身の囁きに耳を傾けて小さなアーティストを大切に育てていきたいと思います。
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